長い月日を経て、我が家に怪獣娘がやってきた
こんにちは、wakuwakuMOOMINです。
久しぶりの更新です。
ご覧いただきありがとうございます。
3月、十月十日の日々を経て、我が家に女の子がやってきました!
生後1ヶ月
文字通り怪獣のように泣き、
夫、母、どの大人も廃人にする。
そんなお姫様に毎日振り回されながら生きています。
今日からは、体外受精移植日から出産までの道のりを日記仕立てで綴っていこうかなーと思います。それでは今日はこの4つ!
移植時の不思議
「11:00」
体外受精でできた4AAの卵をようやく移植できることになって、
移植時間の予約をした時のこと。
「11:00、11:30、12:00があります」
12時だとお昼時だし、11時はなんか早いなー
11時半がちょうどいいかな。
それより30分ごとに移植してるのすごいな。
聞かれてから数秒でいろんなことを考えていたら、
ぽんと、浮かんだ数字が
「11:00」
そして、浮かんでから思わず
「じゃあ、11時でお願いします」
なんだか導かれるように11時に予約をしました。
その時から、出産当日まで何かに守られてるような感じがあって。
勝手に私はおじいちゃんおばあちゃんが守ってくれたのかなと思っています。
そして思い出そうとしたけれど、不思議なことに移植当日のことを恐ろしいほど覚えていません…
驚きの妊娠検査薬
次に鮮明に覚えているのが、
1週間後、検査結果を聞く朝にやった妊娠検査薬の記憶。
ショックを受けるならまず自分で調べておこう!と思って、
受験の合格発表みたいな気持ちで検査を先にました。
「妊娠検査薬の線ってこんなに濃いんだ!」
ってまじまじと見つめるほど、はっきりと濃い線がでていて驚きました。
今まで、うっすらでてるかも…!みたいな淡い期待をしながら何度も光にかざしてみるものだと思っていた妊娠検査薬。
そのあまりの変貌ぶりに、
「こんなはっきり反応でるんだすごい!」
って妊娠したことよりも、その構造に感動した記憶が…
前回は一度着床しておしまいだったから、
そこから次の診察までの一週間は、本当に長くて長くて待ち遠しいような、来ないでほしいようなそんな気持ちで毎日過ごしました。
妊娠検査薬をAmazonで大量に買って検査する毎日。
毎日が合格発表みたいな日々!
ただ、今回は線がどんどん濃くなっていった。
もうなんかただただ何かを超えた感じがして、うれしかった。
一日千秋の思い
そしてまた長い長い検査結果待ちの日々。
次の難関、心拍確認。
「一日千秋」
この日までの日々を表すぴったりの言葉だなーと思う。
毎日緊張で胸がいっぱいでハイな自分の気持ちを客観的に見ながら、
「絶対大丈夫。絶対大丈夫」
ってぶつぶつ念仏みたいに唱えながら職場に通勤してました。
クリニックで心臓が動いているのを見た時、
とにかく感動よりも先に安堵した。
突然の卒業
「じゃあ、今日で卒業ですね~。」
「えっ?!」
心拍確認までがクリニックのお仕事だって知らなかった私は、突然学校から卒業させられたみたいな気持ちになりました。
心拍が確認できるかどうかばっかり気にしてたから、感謝の気持ちを伝える心づもりなんて何もなくて、
とっさに
「何度も諦めずにやってくださって
ありがとうございました」
とだけ言った。
そしたら
「元気な赤ちゃんを産んでくださいね」
ってにっこりさっぱり言われた。
あまりにもあっさりしていて呆然としました。
けれど、次の患者さんはうまくいかなかったことを伝える診察かもしれない。
待合室にもいろんな状況の人がいて、この仕事ってすごいなって心から思いました。
突然卒業させられた帰りの電車の中で、
看護師さんが、注射が上手くなくて、針を入れてから血管を探して
(ひーちょっとちょっとやめてよーめちゃくちゃ痛い!)
って思ったこととか、
「あなた、歳のわりに卵子めちゃくちゃ少ないね!ははっ!」
って先生に明るく刺さる一言をもらったこととか思い出してちょっと笑いながら、
「ここのクリニックにしてよかったな」
「いろんな感情感じさせてもらったな」
と思いました。
うれしさとか、尊さとか、あっけなさとか、開けた感じとかいろんな感情がどわっとわいてきて電車でなんか泣けてきた。
馬車道レディースクリニックの皆様、
その節は本当にありがとうございました!